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1か月半ほど上海に滞在し、
日本の美しい紅葉を見ないまま冬を迎えました。
世界最大の都市で繁忙な日を過ごしていたので、人を見ることさえない室生の暮らし、その180度の違いを楽しんでいます。

零下の外気の中、枯れ草の片付けや冬仕度をしていると、もうとっくに終わったと思っていた山梨が枯れ草の中に転がっていました。
少し誰かがかじっています。


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木を見上げると、まだ実が20個ほど、寒いよ!と言いながら木にくっついていました。

私は、宮沢賢治の異次元に遊ぶような童話が好きです。
とくに 「やまなし」の話は、その透明感が私までもクリアーにし
てくれます。
また、彼の童話によく登場する 岩手山 も大好きな山のひとつ
です。

今年の春のことです。

大きな虹 と 銀の冠をかぶった岩手山の祝福を受けて、43歳に
なったばかりの長男が出張先の盛岡で、旅立ちをしました。

景観や街づくり、観光などのコンサルタントをしていた息子は、
よく「東北の仕事が僕を育ててくれた」と言っていました。
東北の大震災の後、このゆらき便りに
「離れの部屋に被災者の人を迎えるよう掲載すれば」と提案したのは彼でした。

4月から、彼の望みだった新しい仕事が決まり、胸ふくらませていた矢先の
旅立ちでした。
しかし、この世での所定の学びを終えたから旅立ったのでしょうから
私は「新たな旅立ちおめでとう・・・」のメッセージをお墓の中に入れました。

とはいうものの、博学の彼と一杯飲みながら会話を楽しむ時間はもうやって来ないと、マインドが悲しむこともありましたが、最近は、

逆に彼を身近にというか一体感を感じる幸せな私がいます。
死はただ肉体が現世から消えることであって、本当の彼、普遍意識の彼は永遠に在る・・・ことが感じられる・・・

現象106に捉われた死を忌むという死生観から卒業して、 誕生を祝うと同じように死をお祝いするような時がきっとやってくる・・・子供のころから肉親を亡くしてきた私は、自分の深いところで死を忌むことへの違和感がありました。

そんなことを思っている矢先、落語家の立川談志さんが旅立たれ、楽しそうな笑いの中でのお別れ会、お見送りのとき参列者が拍手で送っているのがテレビのニュースで流れていました。
思わず私も拍手をしていました。

     私のお墓の前で泣かないでください
     そこに私は居ません 眠ってなんかいません
     千の風に 千の風になって
     あの大きな空を吹きわたっています


今年の最後、囲炉裏に火を入れました。

冬は、ゆらきはお休みですが、
上海の 衣曼陀羅ゆらき からお便りするかもしれません。     
みなさま、しばらくお元気で・・・